カナダ人の納豆作り

日本人でも苦手な人が多い納豆ですが、二年前から日本で暮らしている友人のカナダ人は納豆が何よりも好きというちょっと変った外国人。彼はカナダに居たころから寿司バーなどで納豆巻きを体験しており、いつか日本に来た時は納豆を腹いっぱい食べると心に決めていたそうだ。そして本場の日本で食べた納豆は彼をいたく感動させ、以来、ほぼ毎日のように食卓に添えている。実際に彼の家に食事に呼ばれると必ず納豆を食べることになる。まあ私自身、納豆は好きなので問題ないのだが。しかし困ってしまうのはそのバリエーション。納豆には白飯が定番ですが、彼はその組み合わせがすさまじいほど豊富なのである。まず納豆にかける味付け。醤油は勿論、お酢やオリーブオイルなども入れてしまいそれをパンに挟んで食べてしまうのである。一度冗談で「カナダ人らしくメイプルシロップでもかけてみたら。」と言ったら、目を輝かせ「それは良い、早速試してみる。」と本当に試し始めたではないか。当然、言いだしっぺの私も試食することになり、舌がびっくりする程の未知なる味に驚く羽目になった。それでも彼は「なかなか良いな」と言っているのだから、やはりびっくりである。さて、そんな納豆好きが高じ、最近ではこのカナダ人は自宅で納豆作りをし始めた。元々料理好きで知識は豊富なため、彼にとっては難しいことではないのだそうだ。購入しておいた納豆に何らかの工夫をこらし、常温で保存しておけば発酵が始まり、数日で納豆が出来上がるのだとのこと。彼は自作の納豆を市販の納豆と比べ、日夜味の改善に取り組んでいる。因みに私はまだご自慢の納豆を試したことはないが、彼と会う度に「早く食べに来い」とせかされている。薦めてくれるのはありがたいが、既にメイプルシロップで懲りている私にとって、いささか二の足を踏まざるを得ないのである。

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